2010年12月30日木曜日

今年の10枚

ももいろクローバー『行くぜっ!怪盗少女』(CD sngle)
Young Jazz Rebels『Slave Riot』(2LP)
Yesterday's New Quintet『Medicine Show No.7 - High Jazz』(3LP)
Sun Ra『Paris Tapes』(LP)
Gaslamp Killer『Death Gate』(10')
Matthew Herbert『One Club』(MP3)
Bird Show Band『Bird Show Band』(LP)
Curse Ov Dialect『Crisis Tales』(LP)
Dom Thomas『The Exploding Disco Inevitable』(2LP)
V.A.『NInja Tune XX vol.5』(12')

今年印象深かった10枚。順不同のつもりだけど、思いついた順なので無意識的な順位になってるかも。今年は再びジャズに接近した年でした。打撃系を中心に色々聴いたな。アーティスト単位で言えばリリース量から単純にMadlibな一年でした。待望のYoung Jazz Rebelsのアルバムも満足な出来だったしね。Dom Thomasのコンピ(&Mix)はどれも良かったし、Gaslamp KillerやFlyingLotus、Free The Robots等の所謂Low End Theoryな人たちも面白かった。Mix CDは相変わらずBlack Smokerから面白いのがいっぱい出てて、CMT、DJ TUTTLE、中原昌也あたりが印象深かった。あとなんてったってももクロ、ね。リアルタイムで興奮させてくれる希有な存在でした。来年出るであろうアルバムに期待!

2010年7月18日日曜日

Black Lodge『Black Lodge EP』


この春からの環境の変化やツイッターのお陰で「モノを書く」という習慣が完全になくなってしまいました。もう五ヶ月も放置してるこのブログ、もう誰も見てないと思いますがもう一度文字をこの手に戻す為にちょっとづつ書いていこうと思います。いや、ちょっとずつね。
今回取り上げますのはBlack Lodgeの今年出たEP。Black Lodgeって皆大好きじゃない2000年代以降のMoWaxでどうしようもない12インチを出してたくらいしか知らなかったのですが、それからも自主でコツコツやってたようで、今回もホームブリュワーなリリースっぽいです。ジャケは手書きですし。
この人の軸はMoWax時代から徹底して、音数少なめディスコorごちゃごちゃ民族系の二つの路線を曲毎に完全使い分けスタイルっぽいです。一つの作品に全く異なる二種類の曲が入るから、毎回スプリット盤みたいな感じになっちゃう変わった人ですね。
で、このEPは45回転×2枚の豪華仕様、のわりにはそこまで音が良い気がしなかったり。A,C面のディスコ路線は自分の好みの問題もあるけど結構退屈です。そこまで悪くないんだけど今ひとつ興味が持てない音というか。ただ「Pain」の突然スギル音ぶつ切りブレイクなんかはドキドキして嫌いじゃないです。でもやっぱり目玉はやっぱりB,D面の民族グチャグチャ系サイドかな。プログレチックな「Intolerance」、シタールビートな「Blood」共に今の気分にピッタリです。あとなんといっても「Brass」が最高過ぎますね。何が最高ってネタがダンボのピンクの象のアレ。個人的には超大ネタ来たなって感じです。基本鬼のループ一本な構成の曲なんですが、不穏なSEで展開していってもう無茶苦茶好みです。作品全体ではデコボコした印象だけど、曲単位だとなかなか高ポイントなEPでした。
ちなみに裏のシリアルが500/500。これって本当なんでしょうか。

2010年2月1日月曜日

珠洲『Flower』


今回は日本のトラックメーカー、珠洲による7インチ。最近名前を見ないと思ったら、もう発売が迫ったMakkenzの新譜のトラックを担当したらしい。
この人、JarBeat周辺のビートメーカーって印象だったけど、改めて調べてみると54-71なんかとも共演しててよく分かりません。
さてこの7インチ、まず厚紙の内袋と、個別のペラジャケというEPにしてはやけに豪華な仕様に驚き。A面の表題曲はメインの上モノやホーンの使い方がヒップホップ的なので、ぱっと聴きの第一印象はアブストラクトなんだけども、細いドラムや所々挿入されるノイズは非常にエレクトロニカ的でもあったりする。複雑ですね。B面のasaのDubRemixは単純に原曲のピッチを落としてエコーかけただけの印象。Dubの形式に沿ってるだけで、あまりおもしろくない。

2010年1月18日月曜日

StapleMouth『Ruler Of Desperate Measures』

いい音楽に金を払うなんて行為はもう古いようで、最近はもっぱら無料ダウンロードが主流みたいですね。先月発売されたMeisoのアルバムで非常に良いラッピンを披露していたStapleMouthのアルバム『Ruler Of Desperate Measures』も一円も出すことなく聴けてしまうのがどうやら2010年みたいです(作品発表は2009年)。
とにかく、全体を通してStapleMouthのラップが素晴らしい。要はかつて流行ってた詰め込みアングラフローの延長なんですが、最近はこういうの減ってきてるので(自分が知らないだけかも)新鮮に聴こえます。そういえばThemselvesの新譜でのDose Oneに似てるところも少しあるカモ。ゲストのJohn TsunamなるMCも声が好みです。
トラックの方はジャケ通りの仰々しく、曲によっては大げさ過ぎる気もしますが、その大げささが良い塩梅な「Halo Retrograde」やエレクトロニカ感が2000年代初期を彷彿とさせる「Glitch」、「Fallen Star」あたりは最高です。
Meisoのインタビューを見ると、この人のアルバム(『Ruler Of Desperate Measures』を指しているのかは不明)は正式なリリースに至っていないみたいですが、作品の出来に対してこの状況は良くないと思います。「J Dilla以降」、「Flying Lotus以降」も良いけど、StapleMouthみたいな「かつてのアングラ復興」的な人達にも脚光が当たってバンバン12インチをリリースしてもらいたいですね。

DLはここから。

2010年1月16日土曜日

ああ

メディア媒体がCDからデータに移行する昨今、アナログ買った人に同内容のMP3をDLさせてくれるNinjaTuneは素晴らしい

2010年1月5日火曜日

初売り

レコード屋の初売り20%セールに行ってきました。
以下、戦果報告。

Ricardo Marrero『Time』(LP)
元々ラテンな人だけど結構フュージョン調な曲もあったり。でも、なんつっても「Feell like making love」な一枚ですね。やっぱええわあ。

Monk Hughes & The Outer Realm『A Tribute To Brother Weldon』(2LP)
2002年に亡くなったWeldon Irvineに対するMadlibのトリビュートアルバム。Monk HughesっておうのはYesterday's New Quintet のベーシストらしい。もう名前とかいちいち覚えられねえ。個人的にはYNQ関連では一番好きかも。

Hu Vibrational『Universal Mother』(2LP)
Carlos Ninoがプロデューサーで関わってるっぽい一枚。Yusef Lateefもフィーチャリングされててびっくり!エレクトロニカ×太鼓って感じでなかなか好み。でも地味。

Sindbad『Gauche』(10')
元気なブレイクビーツ。ラテン調のB面は確かヨーロッパら辺のコンピに収録されてた気がする。何気にSaxがThink TankのChe3Chee。

Dev Large『(It's the) Music』(12')
HMVでの予約強制取り消しの悪夢から早5年、ようやくゲット。ラップ・トラック両方とも後にシングルで出し直した山下達郎のバンドとやった方が好みかな。

Masaaki Hara『How Far Do You Wanna Go?』(MixCD)
この人の著書「音楽から解き放たれるために」がかなり面白かったので、MixCDも購入。「富樫雅彦とDonCherryとKiller Bongに捧げる」とコンセプトがあるように、内容はかなりフリーなジャズ寄り。しかもかなり面白い。はっきり言って、新年早々影響されまくり。今度はこの人のエレクトロニックなMixも聴いてみたい。

DJ Akashi『A Treasure Below The Brine」(CD)
岡山で活動していたらしいDJ Akashiが99年に360° records周辺のレーベルviolaからリリースしたCDアルバム。オリエンタルでジャズっぽい上モノはDJ Krushと初期DJ Camを混ぜたみたい。

The Opus『Movement Four』(12')
なかなか見かけないThe Opusのアナログの中でもTRI-EIGHTから出てる為、比較的入手しやすい12インチ。綺麗スピリチュアル系?

Individual Orchestra『Music from a view』(12')
Individual Orchestra『Sunshining.Some building.Blue sky』(12')
別名義の方が良い仕事をするらしい田中フミヤの、モチロン別名義プロジェクト。両方とも安心と信頼のレーベルRevirthからのリリース。流石の出来。いい。いい。ちょういい。

Various Artist『Suite Espagnole vol.1』(LP)
U.F.OのRaphael SebbagとIzuru Utsumi氏によるラテンコンピ。まあ無難。

Various Artist『Squadron Sampler』(12')
今は亡きレーベルMerckからのコンピ。まあこんな感じか。

2010年1月3日日曜日

あけましておめでとうございます

ちょい遅めですが、2009年的な盤(新譜のみ・再発込み)を順不同で。
本来10枚らいに絞った方がスマートなんだろうけど、アレもコレも外したくなかったので結局20枚に。


茂千代『NIWAKA(CD)
マイクアキラ『THE RAP IDOL』(CD)
Heliocentrics + Mulatu Astatke 『Inspiration Information』(2LP)
Natural 9 Nation『親不孝三十六房』(CD)
KENTON SLASH DEMON『KATHABBI』(12')
DJ JUCO『THE BAYSTAR』(7')
Moritz Von Oswald Trio『Vertical Ascent』(2LP)
Altz『Escape - The Reconstruction of "Isophonic Boogie Woogie"』(LP)
SAHIB SHIHAB『SAHIB'S JAZZ PARTY』(LP)
Mongoika a.k.a. T. Contsu『Kimi EP』(12')
Of Norway『The governor’s daughter』(12')
了 RYO『Inner-Beat EP』(12')
OOIOO『ARMONICO HEWA』(LP)
Themselves『CrownsDown』(2LP)
Roy Brooks And The Artistic Truth『Ethnic Expressions』(LP)
CESAR MARAVILLAS『CHOCOPOP JAZZ』(12')
Meteor『Diamond』(CD)
GASLAMP KILLER『MY TROUBLED EP』(10')
菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラール『Baile Exorcisomo』(12')
Cro-Mganon『4U EP』(12')


今年は完全に国内ジャズバンドやヨーロピアンジャズ等、所謂モーダル方面に興味がなくなり、スピリチュアル〜民族方向に移行。
それに関連するような四つ打ち12インチも結構買ったなあ。
エレクトロニカなんかもちょいちょい聴きして実りある一年でした。
あと、ここ3〜4年個人的につまらなかった日本語ラップも今年は豊作で、久しぶりに色々聴き漁りました。
聴くべきものがあるって幸せですね。ありがとう2009!
さて、今年は早速原雅明氏のMixCDにガツンとやられていいスタートが切れてます。
 

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