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2013年7月6日土曜日

2013年上半期の5枚

2013年上半期の5枚を紹介。中古盤もかなり買ってるけど、振り返ってみると新譜が多くなるなあ。今を生きる!


V.A.- Stones Throw & Leaving Records Present Dual Form (2013)

ドラム・アンビエント・辺境・くたびれロックなコンピ。初っ端のuntitledのグズったドラムから既に胸を掴まれたり、dakのピアノの使い方に00年代前半を思い出したり、久々に名前を見た気がするOdd Nosdamが新境地を開拓してたり、MC Setなるラッパーがカッコよかったり、結局ほぼ全曲いろんな角度から自分のツボを突いてくれる、そんな素敵コンピ。ただ、主宰者Matthewdavidのアルバムは何度聴き直してみても苦手なのよね。

Sign of Four - Hammer, Anvil, Stirrup (2013)

サイケ感溢れる新譜と言えば同時期に出たHeliocentricsも素晴らしかったけど、曲の振れ幅の広さから今はこっちの気分。ファンク+辺境+サントラって感じ。一聴すると不穏な雰囲気だけどその中でソロが楽しそうにピラピラしてるのは正しくサイケ...なのかな。母体?のNatural Yogurt Band より断然こっちのが好み。「Fruit Juice For Everyone」は今年のタイトルベスト候補。10インチでのリリースもレコード男子的にはgood!

Justin Velor - 2013 (2013)

凄いタイトル。Brutal MusicのボスDom Thomasのソロ。その中身は意外にも辺境色はまったく無く、恐らくこの人のルーツだと思われるアシッドサイケ感がいっぱい。ゆるふわアンビエントやシンセブリブリなディスコも良いけどちょいちょい挟まれるアコースティックトラックがツボ。こういうのはデカい音で聴くとまた良いんだろうな。


Brandt Brauer Frick - Miami (2013)

ボーカル曲多めで少し警戒していたけどまったくの杞憂、寧ろ最高傑作だった3rd。人力ミニマルへの拘りがあった前作と比べてしっかりした展開がある曲が多い気がするけど、それが功を奏してBrandt Brauer Frick独自の色がビンビン。一皮向けたね。これからこの路線でグイグイ行くのかまた一捻り加えてくるのか、4thが今から楽しみ。

Neneh Cherry & The Things - Cherry Thing Remixed (2012)

Jim O’Rourke、Merzbow、Four Tet等何気に豪華な面子が集ったリミキシーズ。12インチで切られた二曲はいかにもクラブ仕様な直球リミックスだけど(それでもやっぱりFour Tetは素晴らしい)、聴きどころは原曲の原型が無くなるほどグチャグチャにいじくりまわしてる他の曲だったりする。Neneh Cherryのボーカルも比較的直球だった原曲よりこのくらいカオスなトラックの方が相性良い気が。

他にも新譜ではSo NiceやA Trainの嬉しい再発、まさかのEP-4の12インチ(45回転!)、ジャケ内容ともに素晴らしいキエるマキュウLPが印象的でした。一方旧譜では、少しSoulを買うようになったり、ようやくBurialの良さに気付いたり、大阪で松崎しげるのあまり見かけない方のベストを買ったり。あと最後に名曲「帰らないサチオ」と出会えたことをお伝えしておきましょう。

2012年1月2日月曜日

2011年の10枚

さて2011年のベストについてです。
今回は友人の企画に乗っかってこっちにアワード載せてもらっています。
勿論オールアナログ!
一枚ずつ簡単なコメントを付けてみたのですが後半に行くに連れて疲れてます。


1. Don Cherry & Krzysztof Penderecki - Actions (1971/2011)

夏くらいまでは2010年に引き続いてDon Cherry関連のLPをちょいちょい集めてました。
その中でも現代音楽作曲祭でのライブを収録したLPは刺激的でした。
Don Cherryの作品は一応フリージャズにカテゴライズされており、10分を超える曲もよくあります。
しかし渾然としたインプロがダラダラと続くのではなく、一曲の中にしっかりとした展開があるので非常に聴きやすい。
やっぱり音楽はキャッチーじゃなきゃいかんです。
ちなみにこのLPで共演しているKrzysztof Pendereckiは最近Aphex氏にRemixされたみたいですね。

2. Chris Clark - Clarence Park (2001)
去年の後半は安いエレクトロニカばっか聴いていたのですが、LP単位で気に入るものはなかなかありませんでした。
その中でもChris Clarkたんの1stはアンビエントやらブレイクビーツやらクラシックやら色々楽しめるので飽きずによく聴いていた気がします。
でもこの盤の一番良い点は30分というタイトな尺だったりします。
一枚のアルバムを通して聴く集中力は90分カセットの片面分くらいが限界じゃないでしょうか、少なくとも僕はそうです。
去年のベスト3はすべて40分未満のものになったのは偶然ですが、集中力の持続時間と関連があるのかもしれませんね。
Chris Clarkはこの後も良盤をガンガン出してますが、結局全部この1stの延長のような気が。

3. Ras G & The Alkebulan Space Program - Spacebase is the Place (2011)
今まで本人名義の作品数が寂しかったRas Gですが、去年はLP三枚(うち一枚再発)・12インチ一枚・MixCD一枚をリリースしてよく動いてくれました。
その中でもこれはSun RaっぽいことをやりたがっていたRas Gがようやくそれらしい作品を出せた記念碑的な一枚。
以前までちょいちょい顔をのぞかせていたレアグルーブ的な質感が個人的に好きになれなかったので、ローファイ・フリー方向に振り切れた本作の作風を曲げずにさらに発展させてくれればと思います。
もこもこしたベースや民族的サンプリング、ピュンピュンシンセは最高なのですが今作はSun Raのカオスティックな一面しか表現できていないので、次作以降は本格的にボーカルを入れてくると予想&期待。

4. Michael Leonhart & The Avramina 7 - Seahorse And The Storyteller (2010)
Michael Leonhart And Avramina 7, The - Seahorse And The Storyteller
El Michels Affairのトランペット担当Michael Leonhartのユニットによる傑作1st。
アフロっぽい演奏は最近ありがちなスタイルですが、それにサイケっぽいボーカルが加わってかなり独特な雰囲気になってます。
また、耳当たりが良い「Here Comes The Dragonfish」から、怪しいサントラ風味なインスト曲「Shh... They're Sleeping」までの触れ幅の広さも素晴らしい。
最近動きがないですが本体の新作も楽しみにしてます。

5. Prefuse 73 - The Only She Chapters (2011)
Prefuse 73 - The Only She Chapters
去年の春はAmon Tobinの新譜を一番楽しみにしていたのですがそれ以上に驚いたのがPrefuseの新譜でした。
今まで1stと似たような曲ばかりを作っていた印象だったのですが、それとはまったく違うアプローチの本作は衝撃的でした。
一応世間では実験的な作品ということらしいのですが、むしろ同じ曲しか入ってなかったいままでの方がよっぽど実験的だったので個人的には非常に楽しめた一枚です。
急いで後追いで前作『Everything She Touched Turned Ampexian』も聴いたのですが作風が変化したのはこの作品からみたいですね。
J Dilla〜FL以降、活性化しているビートシーンから逆行するようなこの作風、どうせなら行くとこまで行って欲しいですね。

6. David Lee Jr. - Evolution (1974/2010)
Roy Ayers『He's Coming』にも参加していたドラマーのLP。
全編ほぼ打楽器のみで構成されており、全体的に不穏な空気が充満している一枚です。
特に9分間にも及ぶほぼ完全なドラムソロの「Evolution」の緊張感といったら。
しかし一枚通して聴くとB面終盤の「I Want Our Love To Always Last」で場違いな下手糞ソウルが始まるのでつい脱力してしまうのですが。
このLPの再発元であるUniversal Soundは2011年も三枚素晴らしいジャズのLPを再発しているのでそちらも併せてオススメです。

7. Miles - Facets (2011)

2011年エレクトロニクスレーベルModern Loveはそのアートワーク含め今一番気になるレーベルです。
ミニマル?インダストリアル?ノイズ?アブストラクト?ジャンルハよく分かりませんが、とにかく凄かったのがこのEPでした。
他にもAndy StottやDEMDIKE STARE等のModern Love関連を少しずつ集めて行ければと思います。

8. Way of the Cross - Mind of the Dolphin (2008)
Way Of The Cross - Mind Of The Dolphin
Kemialliset Ystävätのメンバーが参加していることくらいしか分からない、詳細不明の一枚。
基本的にミニマルなインプロゼーションなのでややダレている感も否めませんが、そのフォークとジャズを民族風味でやったような怪しい雰囲気は嫌いじゃないです。

9. Dimlite - Grimm Reality (2011)
Dimlite - Grimm Reality
去年は上述したRas Gをはじめなかなか良いビートものが多かった気がします。
Dimliteも今までそれほど好きではなかったのですが、本作は民族色が濃い非常にNow Againらしい一枚でした。
また、10インチ3枚組+特典7インチというコレクター魂をくすぐる豪華な仕様もポイント高かったです。

10. TIOVITA 1 - God Complex (2010)
Tiovita 1 - God Complex
発売当初はあっという間に売り切れ入手できなかった1枚でしたが、再プレスされたのか去年の年末に手に入れることができました。
ジャズ色が強い「HIMITSU CLUB」と不穏なボイスサンプルを用いた「RC」といったオリジナルも良いのですが、それ以上にmongoikaによるリミックスが素晴らしい。
『Kimi EP』でその片鱗は見せていましたが、mongoikaがまさかこんな本格的なミニマルを作るとは驚きでした。
2011年に引き続き今年も志人は活発に動きそうなので、mongoikaやonimas等のリリースも増えてくれれば嬉しいです。


あー結構長かったですね。
ではみなさん、今年もヨロシクです!

2011年3月31日木曜日

2011年 1月から3月まとめ

友人に触発されて今年は月一でチャート発表する予定でした。でもすべては過去形なのでした。結局、1月から3月までをまとめてプリッと。勿論、兄貴にしたがって10枚発表して2〜3曲ピックアップスタイルで。





  • Sun Ra - The Lost Arkestra Series Part 1
  • KADMON - Liverflush
  • Tommy Four Seven - Armed 3 / Ratu
  • Triune Gods - Seven Days Six Nights
  • Don Cherry - Eternal Rhythm
  • Bengt Berger - Bitter Funeral Beer
  • Various Artists - The Sound Of Siam (Leftfield Luk Thung, Jazz & Molam In Thailand 1964-1975)
  • Kenny Graham And His Satellites - Moondog And Suncat Suites
  • David Lee Jr. - Evolution
  • ももいろクローバー - ミライボウル


1月は去年聴き逃していたShackleton周辺やらNinja Tuneやらを中心に聴いてました。やはり最近のニンジャは派手過ぎて苦手です。

新譜では志人がTriune Godsでようやく決定的な音源を出してくれたのは一番大きかったです。E.H.H. projectやDJ Dolbeeとの共作は何がしたいかよく分からなかったりいまいちぱっとしなかったのでこんな面白い志人はソロ以来、約5年ぶり!元日本語ラップアングラミーハーとしては嬉しい限りです。
古盤はBYG ActuelシリーズやDon Cherry周辺のジャズをちょこちょこと。その中でもずっと探してたミニマル民族ジャズの傑作、Bengt BergerのBitter Funeral Beerを手に入れられたのは嬉しかった。ジャンル表示が<ニューウェーブ>なくせにジャズジャズしてる80年代の盤ってなかなか巡り会ない気がします。
あとWarpの今更な名盤も色々LPで買ってました。2011年にAphexのRDJAlbumを手に入れて喜んでる人っているのかな。
Four Tetのリミックス入り12インチを集めたのも確かこの頃。

2月は先月のNinja Tune聴き直しの流れでThe Cinematic Orchestraばっかり聴いていた気がします。やはりMa Fleurは名盤ですね。是非アナログで欲しいところ。
他にはShackletonの新譜やWolfgang Voigtをちょぴちょぴ。
あと、もう出尽くした感のある辺境コンピですが個人的にSOUNDWAYのタイコンピは相当好みでした。とかくこの手のモノは打ってるとかどうとかが重要視されがちですが、タイコンピは踊れないながらもマイ琴線に触れる曲が多かったです。Ream DaranoiのFai Yenサイコー。
去年に再発されてたKenny GrahamのMoondogのカバー集も新鮮でした。というかMoondogのカバーが1956年にあったってことが驚き。

3月はJetsetでドバッと買ったものを中心に聴いてました。その中でもKADMONなる人の7インチはリリース年以外詳細不明ながらもローファイなドラムが癖になる一品。2000年でこの感覚は新しいと思うのですがいかかでしょうか。このEthboっていうUKのレーベルは去年和物サントラコンピを出していてなかなか面白いレーベルかもしれません。
Sun Raの未発表10インチはボーカル中心の聴きやすい内容。収録曲はどれもかなり良いのでこのThe Lost Arkestra シリーズはネタが続く限り是非継続していってもらいたいです。
テクノの新譜は好みのものが多く、Tommy Four SevenやMOERBECKなんかの重いトラックはツボでした。しかしこういう流行の12インチはきりがないのでこれから買う量は抑えていきたいものです。
ももいろクローバーの新曲二曲は最初違和感があるものの、聴けば聴く程味わい深く、特にミライボウルは早見あかり嬢の脱退の背景が歌詞とシンクロし、涙なしには聴けない名曲に。他にもものづくりに対する真摯な姿勢表明であるChai Maxxでの一節、「ほんとのほんとのほんとのほんとの情熱や純愛、pureなsympathyものほほんと歌ってたら 刺さんないな」は相当刺さったし、全力少女がようやく音源化されたのも嬉しい限りです。

と以上思ったより長々と書いてしまいました。次回の発表は一ヶ月後になるか一年後になるか分かりませんが、その日までみなさん体調に気をつけて健やかにお過ごし下さい、ね!

2010年12月30日木曜日

今年の10枚

ももいろクローバー『行くぜっ!怪盗少女』(CD sngle)
Young Jazz Rebels『Slave Riot』(2LP)
Yesterday's New Quintet『Medicine Show No.7 - High Jazz』(3LP)
Sun Ra『Paris Tapes』(LP)
Gaslamp Killer『Death Gate』(10')
Matthew Herbert『One Club』(MP3)
Bird Show Band『Bird Show Band』(LP)
Curse Ov Dialect『Crisis Tales』(LP)
Dom Thomas『The Exploding Disco Inevitable』(2LP)
V.A.『NInja Tune XX vol.5』(12')

今年印象深かった10枚。順不同のつもりだけど、思いついた順なので無意識的な順位になってるかも。今年は再びジャズに接近した年でした。打撃系を中心に色々聴いたな。アーティスト単位で言えばリリース量から単純にMadlibな一年でした。待望のYoung Jazz Rebelsのアルバムも満足な出来だったしね。Dom Thomasのコンピ(&Mix)はどれも良かったし、Gaslamp KillerやFlyingLotus、Free The Robots等の所謂Low End Theoryな人たちも面白かった。Mix CDは相変わらずBlack Smokerから面白いのがいっぱい出てて、CMT、DJ TUTTLE、中原昌也あたりが印象深かった。あとなんてったってももクロ、ね。リアルタイムで興奮させてくれる希有な存在でした。来年出るであろうアルバムに期待!

2010年1月16日土曜日

ああ

メディア媒体がCDからデータに移行する昨今、アナログ買った人に同内容のMP3をDLさせてくれるNinjaTuneは素晴らしい

2010年1月3日日曜日

あけましておめでとうございます

ちょい遅めですが、2009年的な盤(新譜のみ・再発込み)を順不同で。
本来10枚らいに絞った方がスマートなんだろうけど、アレもコレも外したくなかったので結局20枚に。


茂千代『NIWAKA(CD)
マイクアキラ『THE RAP IDOL』(CD)
Heliocentrics + Mulatu Astatke 『Inspiration Information』(2LP)
Natural 9 Nation『親不孝三十六房』(CD)
KENTON SLASH DEMON『KATHABBI』(12')
DJ JUCO『THE BAYSTAR』(7')
Moritz Von Oswald Trio『Vertical Ascent』(2LP)
Altz『Escape - The Reconstruction of "Isophonic Boogie Woogie"』(LP)
SAHIB SHIHAB『SAHIB'S JAZZ PARTY』(LP)
Mongoika a.k.a. T. Contsu『Kimi EP』(12')
Of Norway『The governor’s daughter』(12')
了 RYO『Inner-Beat EP』(12')
OOIOO『ARMONICO HEWA』(LP)
Themselves『CrownsDown』(2LP)
Roy Brooks And The Artistic Truth『Ethnic Expressions』(LP)
CESAR MARAVILLAS『CHOCOPOP JAZZ』(12')
Meteor『Diamond』(CD)
GASLAMP KILLER『MY TROUBLED EP』(10')
菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラール『Baile Exorcisomo』(12')
Cro-Mganon『4U EP』(12')


今年は完全に国内ジャズバンドやヨーロピアンジャズ等、所謂モーダル方面に興味がなくなり、スピリチュアル〜民族方向に移行。
それに関連するような四つ打ち12インチも結構買ったなあ。
エレクトロニカなんかもちょいちょい聴きして実りある一年でした。
あと、ここ3〜4年個人的につまらなかった日本語ラップも今年は豊作で、久しぶりに色々聴き漁りました。
聴くべきものがあるって幸せですね。ありがとう2009!
さて、今年は早速原雅明氏のMixCDにガツンとやられていいスタートが切れてます。

2009年12月31日木曜日

2009年ベストJ-POP

年末ということで今年よく聴いたJ-POPを御紹介!今年も色々聴けました!!


月島きら starring 久住小春 (モーニング娘。) - ハッテン×JOY
今年遂にその輝かしい音楽活動に幕を下ろしたきらり嬢のラストシングル「はぴ☆はぴ サンデー!」のカップリング。この曲、ボクは最初変拍子と勘違いしてたんですが、そ程ボーカルが前のめりにのっかてるんですよ。いやーきらり嬢のボーカル力(ぢから)はやっぱり凄い、凄かった。身近の組み合わせの妙を歌った歌詞はさながらきらり版「みんなのうた」。DJなんかしてる人には刺さるんです。


松浦亜弥 - レスキュー!レスキュー!
近年の松浦亜弥作品は駄作だらけでしたが、これはなかなかの出来。柔らかい四つ打ちに松浦亜弥の上品なボーカルがよく合う!やっぱこの人バツグンに歌上手いや。ただ、柔らかい曲調に加えてサビが「Oh!レスキューレスキュー どうすれば Everyday Everytime 輝けるの?」って・・・。落ち目のアイドルが自分自身のキャリアに捧げるレクイエムに聴こえて、どうにもやりきれないっす。


雪野のえる starring 北原沙弥香 - 負けん気!強気!元気!前向き!
「きらレボプロジェクト」にMilkywayの“かわいくない方”として約一年働いたご褒美で、唯一のソロ曲。そこら辺に転がってたような雑なトラックと歌詞に二秒で考えたような振り付けも加わって環境としては最悪にも拘らず、ボーカルの「精一杯さ」だけで全部ひっくり返しちゃった名曲。サビは韻も固いのでヒップホップリスナーにも十分アピール出来る筈。ちなみに今年ボクに本当のアイドルの楽しみ方を教えてくれたのは他でもないこの雪野のえる嬢!来年もお世話になります!!


真野恵里菜 - はじめての
世間ではポスト松浦ともてはやされているらしいマノエリさんですが、個人的にはあまり楽曲に魅力を感じることはできませんでした。が、これだけは別格。この処女感!もしくは童貞の思い描く女性観感!!現実の何処にも存在しないこーゆー「感じ」はこーゆーJ-POPを聴くしか味わえないんですよね。ライブでの適当な振り付けも見物。流石名曲「愛は勝つ」のKANさんプロデュースですね。


ravex - 悪い子みつけた feat. 安藤裕子
安藤裕子つーのは普通に魅力的な声してますます。こーゆーBPM110くらいのカッケエJ-POPって以外に少ないのよね。今年はこれとPerfumeの「マカロニ」をよく混ぜて喜んでました。余談ですが、煽りに煽られたravexのアルバムはこれともう一曲を除いて全然良くなかったデスネ。特にオズマの曲は大沢伸一、Taku、FPMのデブの三人のプロップスを失わせるには十分な程の出来だったよ。あー悪い意味でエイベックスクオリティ。


°C-ute - One's LIFE
これは最初聴いたとき本当にタマげた。メンバーの中の二人がまさかの字余りラップをキックしてるんだけど、それはラップというよりむしろラップ調のポエトリーディング!リリックも「恋愛も勉学も苦手なんだろう けど 生きるのって誰だって 初めてなんだろう」や「良んだろうか 損だろうか 普通の人生って 何が基準なんだろうか」等、ニヤニヤが止まりません。自分だけの名曲と思い込んで密かにウヒャウヒャしてたので、大々的に宇多丸に紹介された時はなんか悔しかったなあ。いやはや、アイドルラップにはまだまだ可能性が有る!


mihimaru GT - Switch
月島きらりに対する喪失感とPerfumeに対する失望感の最中に出会ったmihimaruGT。
この人たち、チープさが目立つ「元気女性ボーカルJ-POP」の中でもなかなかちゃんとしたトラックを作っているのではないでしょうか。ただ今年は、これ以外あまりパっとしなかったなあ。J-POPやる人達は頭の悪さを前面に出した曲以外作っちゃダメだよ!あと言い忘れてました、毎度のことですがラップもカッコイイです!


中川翔子 - シャーベット色の時間
これは確か2009年1月1日初めて聴いた曲。中川翔子ってその機械的とも言える「ちゃんとした」ボーカル故に聴かず嫌いだったのですが、去年「綺麗ア・ラ・モード」で見事にやられて以来、ちょこちょこ追いかけてます。中川翔子にはアニソンロックみたいなのより、こういう四つ打ちポップスを歌っていって欲しい。あと、タイトルも素晴らしいネ。ただ、トラックもボーカルもやっぱり「ちゃんと」し過ぎているので、「良い曲」以上ではなかったなー。


ももいろクローバー - ももいろパンチ(tofubeats remix)
で、こっちが「良い曲」以上の曲。今やポストAKB48との呼び名も高い週末ヒロイン達の1stシングルを新進気鋭のトラックメイカーtofubeatsがリミックス!ボーカルの粗さが前面に出ていて、アイドルソングの魅力が非常に分かりやすい形で表現されてます。いやーJ-POP追いかけてて良かった!ちなみに最近加入した新メンバーの一番顔が残念な娘の名前はアリヤスさん!!


ravex - Golden LUV feat. MAKI GOTO
後藤真希バッカゲン!今年、特に3月はこれしか聴いてませんでした。
こーゆーあまり洗練されていないクラブ系J-POPは結構ストライクです。
なんつーかトラックが派手!バブル!!もともとハロプロみたいな生温い温室よりもエイベックスみたいな下品で卑しいゲットーの方が彼女の体質には合ってたみたいで何より何より。もちろん、今もバリバリ売女スタイルで活動中!




今年に出たもの以外ではメジャーでるべきことを見事にやってのけた「いきものがかり - 気まぐれロマンティック」や、倒錯した性を感じさせるPVも含めて最高な「星井七瀬 - パーマパビリオン」、説明不要のスペースファンク「大橋のぞみ - ケータイが欲しい」あたりが素晴らしかったです。
来年もいい音楽がいっぱい聴けたらいいですね☆
 

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